吾輩はタルタリストである。
こんにちは、dandyです。
私は人との出逢いを求めて多くの旅もしてきたが、同時に美味しいタルタルソースを求めて旅をするタルタリストでもある。
手作りのタルタルソースの美味しさはもちろんだが、スーパーのものだって旨いものもあるぞ。
アジフライ、唐揚げは当然のように、揚げ物にはもちろん、ソテーだって私はタルタルソースである。
軽く焼いたフランスパンにオリーブオイルを少し掛けて、たっぷりのタルタルソースをのせるぞ。
焼いた鮭にだって、僕はかけるぞ。
生野菜もタルタルだぞ。
何でもタルタルだぞ。
「あなたは、いつまでも喉がお子ちゃまですね」
何にでも、タルタルソースをかける私を見て、妻は呆れたように言う。
「俺は、タルタリストなんだよ」
と、意味不明な言葉で返す。
「タルタリストと言いながら、あんたはピクルス食べきれないじゃない」
「それで、よくホテルの総支配人が出来てたわよね」
「一緒に旅行していて、夕食の時にタルタルソースありますか?なんて仲居さんに言い出しやしないかとヒヤヒヤするんだから」
「一流のシェフは、ワサビやカラシでいろんな種類のタルタルソースをささっと作ってくれるんだぞ。そのうえに絶品だぞ!」
「それは、あんたがバカだと知っているからよ」
妻は私をバカ呼ばわりする始末だ。
確かに、料理長やシェフが一生懸命に考えた献立を、私が『タルタルソースがあればください』というと献立ぶち壊しである。
しかし、ここは発想の転換である。
「絶品のタルタルソース掛け放題」と銘打てば女性のお客は絶対増える、と私はうそぶくわけである。
いやいや、意外に受けるかもしれない。
実際、試しに訊いてみると提供してくれるホテルや旅館がある。
従業員の方々のためのまかない様なのか、万一のリクエスト用にいつも作り置きしているのかはわからないが、えてしてそういう先は口コミ点数が良いなぁ。
裏側を知り尽くしているとこちらはいい意味で役立つが、受け入れる側からすると私の様な客はイヤな客だろうなぁ。
それはそれで、今我が家にはタルタルソースの作り置きがない。
これは、緊急事態だぞ。
今からでも買い物行き、妻に作ってもらおうかのう。
今日も相変わらずのグダグダの閑話休題じゃなぁ。
タルタリストの元総支配人