思うに別れて 思わぬに添う
こんにちは、dandyです。
『思うに別れて 思わぬに添う』
好きな人とは一緒になれず、思ってもいなかった相手と結ばれる。
男女の仲は思うようにはいかず、縁とは不思議なもの。
というわけだ。
以前にも書いたが、縁とは本当に不思議なものだなぁ。
袖振り合うも、他生の縁
このことを書いた。
いつ、どこで、だれと袖を振り合うかは、誰も知らない。
それは当然なことだ。
今生きる自分自身よりも数百年以上も前からのご先祖様方が繰り返した出逢いが、今生きる自分自身を導いてくれているわけだ。
そういう点からは、ご先祖様を大事にすることが大事なことかもしれない。
だが、現実的にご先祖様を大切にすることは中々難しいのかもしれない。
お墓の掃除をしたりすることも、ままならない場合だってあるかもしれない。
いろんな事情から、ご先祖様の眠る地に足を運ぶことが出来ない、運びにくい複雑な事情があることだってあるかもしれない。
私は、そういう時は、心の中でご先祖様へ感謝の意を込めて伝えることが大事なことだと思う。
今生きる自分がここにいること、それをご先祖様へ感謝の意として伝える、それで必ずご先祖様には伝わると思う。
話はそれるが、先日、南海キャンディーズの山里さんと、女優の蒼井優さんがご結婚という幸せならニュースが届いた。
私は預言者ではないから、お二人の将来は当然わからない。
しかし、お二人のファンである私とすれば、今まで周りに良い縁を持っていたから、結ばれることが出来たのだろうかと思ってしまう。
特に蒼井優さんを応援していた私からすれば、山里さんが羨ましい限りだ。
心からお二人の幸せを願う。
昔々、ある旅館にいた時、食事会場で私が各テーブルにお邪魔して、ご来館への感謝の挨拶をしていた。
次のテーブルにいたご年配のご夫婦らしき旅人が乾杯をしていた。
「よく40年間も俺に我慢して連れ添ってくれて本当にありがとう。仕事、仕事で家庭をかえりみない俺にいろいろ言いたいこともあっただろうが‥‥‥」と、ご主人は途中から言葉にならず、肩を震わせて俯いた。
「あなたが一生懸命に働いていたことは家族みんなわかっているわかっているわ」
奥様もハンカチで目頭を押さえておられた。
予約は子供さんからだった。
「金婚式のお祝い。結婚して以来、初めての二人きりの旅行。よろしくお願いします」というメッセージが届いていた。
私はお二人のその光景を目の当たりにして、思わずもらい泣きした。
私は鼻をグズグズ言わせながら、落ちそうになる涙や鼻水を必死に堪えて挨拶した。
縁の切れ目は 子で繋ぐ
夫婦の仲がおかしくなりそうな時や危機的になっても、子供の存在が縁を繋ぎ止めて良い方向へ導くということだなぁ。
つくづく、縁とは不思議なもので同時に愛しいものである。
たまには詩人になる 元総支配人